合法手が分かるようになると、次は候補手が多いことに迷います。このページでは局面が変わっても使える確認順を紹介します。
着手前の三つの確認
自玉が王手か、相手の持ち駒が玉の近くへ打てるか、自分の手に対する最も厳しい応手は何かを順に見ます。
この三つの確認だけで最善手が決まるわけではありませんが、「指した直後に気づく」失敗を大きく減らせます。
- まず自玉が王手を受けているか確認します。
- 次に相手の持ち駒と、玉の周囲の空きマスを見ます。
- 最後に、自分の手に対する相手の最も厳しい応手を考えます。
玉の囲いを急いで崩さない
金は玉の近くの穴を埋め、銀は前へ進んで攻めに参加しやすい駒です。玉のそばの金銀を動かす前に、元のマスを誰が守るか確認します。
交換では取る駒の価値だけでなく、守りの金が離れた後にできる空きマスも数えます。玉に近く、味方の守りが少ない空きマスほど危険です。
持ち駒には仕事を決める
王手、退路封鎖、自陣の補強、攻め駒をつなぐなど、目的を一言で説明できる場所へ打ちます。安全な使い道がなければ手元に残すことも立派な選択です。
今すぐ打つ手と盤上で取りを続ける手を比べ、どちらが相手に応手を強いるかを見ます。王手、守り、退路封鎖を兼ねる駒打ちは、端の歩を取る手より急ぐ価値があります。
- 歩は安価に相手へ応手を迫れますが、二歩と打ち歩詰めを確認します。
- 金銀は玉の近くで攻守に働きます。
- 桂馬は駒を飛び越えて攻められますが、打てる地点が限られます。
- 飛車と角は広い筋が必要で、すぐ追われる場所へ打つと価値を失います。
成る前に動きを比べる
飛車角は成る利点が大きい一方、銀・桂・香・歩は金の動きになって元の特徴を失います。次に行きたいマスを考えて成るか不成を選びます。
飛車と角は元の長い利きを保ったまま近くの利きが増えます。銀・桂・香・歩は金の動きになり、元の斜め後ろ、跳躍、前方への長い利きを失います。
攻め合いでは手番を数える
王手の回数ではなく、相手に応手を強制しながら次の攻めが続くかを見ます。自分の手、相手の最善の応手、その次の自分の手まで考えます。
候補手ごとに、自分の手、相手の最も厳しい応手、その後も攻めが続くかまで見ます。受けでも、一枚の金で王手を消しながら二つの穴を守れる手は大きな一手です。
二つの実戦例
玉の近くへ金を打つ手は王手と退路封鎖を兼ねれば厳しくなりますが、すぐ取られる場所なら持ち駒を返すだけです。銀の成りも、金の動きが必要か斜め後ろの利きを残したいかで答えが変わります。
玉のそばへ金を打つ例:王手と退路封鎖を兼ねるなら厳しい一手ですが、相手の駒に守られた地点ならすぐ取り返されます。
銀が敵陣へ入った例:成れば金の横移動と後退を得ますが、不成なら斜め後ろの利きを残せます。次に必要な動きから選びます。
AIで一つの習慣を練習する
一局ごとに「金を動かす前に玉の空きマスを見る」など一つだけ課題を決めます。候補手を考えてからヒントを見て、待ったで比較し、最後に一文だけ残します。
積極的に見えても損をしやすい習慣
- 王手ができるたびに王手をする前に、相手玉の逃げ先と次の攻めを確認します。
- 飛車や角を取っても、働く筋がなければすぐ打たず、持ち駒の圧力を残します。
- 盤上の駒だけでなく、双方の持ち駒を数えます。
- 攻めのために玉の周囲の金銀をすべて動かさず、空いたマスへの駒打ちを警戒します。
15分の練習手順
- 開始前に、金を動かす前に玉の空きマスを見るなど、一つの課題を決めます。
- 対局中に迷った最初の局面で、自分の候補手と理由を決めてからヒントを見ます。
- 待ったで二つの候補手を試し、それぞれに対する相手の最も厳しい応手を見ます。
- 終局後は「金が離れて駒を打たれる穴ができた」のような具体的な一文だけ残します。
よくある質問
初心者は定跡を一つ暗記すべきですか?
まず玉を守り、飛車角の道を開き、相手の応手を見る習慣があれば十分です。
持ち駒はすぐ打つべきですか?
明確な役割と安全な打ち場所があるときに使い、なければ持っておきます。
王手を続けても攻めが切れるのはなぜですか?
相手玉を安全な場所へ逃がし、自分の持ち駒だけを減らしている場合があります。
AIのヒントはいつ見ますか?
自分で候補手と理由を決めた後に見ると、見落とした点を比較できます。
強いAIほど初心者向きですか?
必ずしもそうではありません。間違いの理由を理解できる強さを選ぶ方が効果的です。